WordPress(マルチサイト)にアクセスすると、デフォルトで {IPアドレス}.nip.io にリダイレクトされたので調べてみました。
この記事では nip.io を調査した際に知ったことについて簡単にまとめています。
nip.io とは
Apache2.0ライセンスのオープンソース。任意のIPアドレスに対する、ワイルドカードDNSです。
調べているとバーチャルホストという用語も登場しました。
バーチャルホストとは、一台のサーバで複数のホスト名(ドメイン名)によるサービスを提供すること。Webサーバやメールサーバを複数ドメインで共用したい場合に用いられる。
IT用語辞典 e-Words
1 つのサーバーで複数のウェブサイトを運用する場合、この nip.io が使用されることが多い様子。そのため、WordPressのマルチサイトでも利用されていると思われます。
バーチャルホストのテストで、 同じIPアドレスに複数のホスト名を割り当てたい場合があります。 通常はDNSに設定するのですが、xip.ioまたはnip.ioを使うと、設定無しで使用可能です。
ikemo memo
また、擬似 URI が必要な時にも使えるそうで、何かと便利なサービス。DNSのレコードを変更したり、hosts ファイルを変更するのが面倒な時にも使われるみたいです。
OAuth API などを利用するときには、IPアドレスを受け付けないサービスもあり、Google なんかの API もドメインでの URI 認証が必要になっています。そんな時にワイルドカードDNSを使うと疑似 URI を即座に得ることができるのでこの問題をクリアすることができます。
YNET WEBLOG
似たサービスに xip.io がありますが、あまり安定していない様子。
nip.io の使い方は、単に aaa.1.1.1.1.nip.io などで IP を引くだけです。サブドメインの IP に解決されます。
# dig +short aaa.1.1.1.1.nip.io
1.1.1.1

